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【相続問題】「親が株をやっていたはずだが、証券会社がわからない」そんな時はどうすべき?「ヒントは家の中に」

 税理士法人ベリーベストの代表税理士・岸健一氏は、自身の父親が亡くなった際のことを振り返りながらこう話す。

「父は実店舗のある証券会社に口座を持っていたのですが、自宅のパソコンにネット取引用のIDやパスワードをメモしたものが貼り付けてあった。不用心だなと思いましたが、利用していたサービスがすべて判明したので助かりました(苦笑)。仮にすべてネット証券で取引をしていて、パソコンを立ち上げるパスワードもわからないといった状態だと、どんな株を持っていたのかの把握さえ困難だったと思います」

 そうした状況に陥らないためには、「親にエンディングノートを書いてもらうよう頼む」ことだ。

「遺言書ほどきちんとしていなくても、メモとして口座情報やID、パスワードが残されているだけで、残された家族は相当助かります」(岸氏)

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

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