・11時~14時30分(夏時間・冬時間共通)
値動きが乏しくなりやすい時間帯です。この時間にトレードしても不規則な値動きに翻弄されたり、ブレイクアウトの力が弱くレンジ相場に巻き込まれたりする可能性も高いので、割り切って休憩することをお勧めします。
・15時(冬時間は16時)
欧州の株式市場のオープンを控えて、値動きが荒くなってくる時間帯です。水平線を無視したランダムな動きも現れやすくなるので、安易に逆張りエントリーはしないよう注意が必要です。
・16時(冬時間は17時)
値動きが大きくなりやすく、チャンスが多い時間帯です。ただし、経済指標の発表や要人発言が多い時間帯でもあるので、その日の予定をしっかり把握しておき、経済指標などのイベントが発表される時間帯にうっかりポジションを持っていることのないようにしましょう。
・20時~21時30分(冬時間は21時~22時30分)
19時を過ぎると欧州勢がお昼休みに入ります。20時ごろからリフレッシュして戻ってくるため、新しい流れが生まれやすい時間帯です。
・22時30分(冬時間は23時30分)
米国の株式市場のオープンを控え、値動きが大きくなってくる時間帯です。逆張りでのエントリーは慎重に行う必要があります。
このように難易度が高い時間帯があることを理解したうえで判断することが重要です。難易度が高い時間帯ではくれぐれも水平線に到達したというだけの理由でエントリーすることのないようにしてください。
ちなみに僕は9時50分前後、10時30分、16時前後、20時~21時半の反転しやすい時間帯によくエントリーをしています(夏時間・冬時間共通)。
【環境認識2】他通貨
トレードするのはドル円だけ、などと決めている人であっても、他の通貨の値動きを把握しておくことは必須です。
特に日本円と外貨の組み合わせであるクロス円は、連動する傾向があります。ドル円が上昇していたら、ユーロ円やポンド円も上昇しやすいということです。
このため、たとえばポンド円で水平線を見ながら買いエントリーを検討しているとき、ドル円で下落する動きが見られる場合はエントリーをいったん中止して、様子見するのが無難です。ドル円が反発する動きを見せてから、改めて検討しましょう。
だからといって、「ドル円が上がっているからユーロ円をロングしよう」といった安易なトレードは厳禁です。基本は水平線でエントリーを検討し、その判断を実行に移していいかどうかを確認するために他通貨の動きや環境を確認するのです。
ただ、利益確定や損切りの場合は、他の通貨の動きだけを見て行うこともあります。たとえば、ポンド円のロングポジションを持っているときに、ドル円が下方向にブレイクしたとします。こういうときは、ポンド円もいつ反転下落するかわからないので、あらかじめ決めた決済の水準に達していなくても、その場で決済します。「エントリーは保守的に、利益確定と損切りは積極的に」の原則を徹底するわけです。