環境認識に固執しすぎるのはNG
これらの環境認識は、エントリーできそうなポイントが見つかったら、改めて取引時間、他の通貨ペアの動き、株価の動き、そして長時間足をチェックして、エントリーしてはいけない要因がないことを確認するために使います。チャートがどんなに良い形をしていても、環境にひとつでも不安要因があるならエントリーは見送るのが鉄則です。
ただ、これらの外部環境も、あくまでも為替に影響を与える要因のひとつに過ぎないので、固執するのは厳禁です。「この時間帯なら円高になるはずだ」「株式市場が上昇しているからドル高に向かうはずだ」といった環境に対する思い込みは、失敗につながります。すべてはあくまで傾向であり、負ける可能性が高い局面を避けるための材料に過ぎません。決まった成功法則は一切存在していないと認識することが重要なのです。
どんなに真剣にチャートを見つめていても、環境を無視したトレードでは生き残れません。あらゆる環境を確認し、頭に入れたうえで、決めたトレードルールを守る。そして、環境や値動きの雲行きが少しでも怪しくなったら躊躇なく撤退する姿勢を守り抜いてください。
トレードのたびにいちいち環境を確認するのは面倒で、大変だと感じるかもしれません。それでも根気強く続けていけば、それが息をするように自然にできる日が来ます。環境を全部把握するのが当たり前で、そうでないと怖くてトレードできないようになるまで経験を積み重ねてください。
【プロフィール】
NOBU塾/プロトレーダー兼YouTuber。1981年、福井県生まれ。大阪府在住。数々の挫折を経て生み出した『日利1%トレード』の手法や金融・経済の最新情報をYoutube上で発信し続ける。https://www.youtube.com/@nobujuku
※NOBU塾・著『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』(KADOKAWA)より一部抜粋して再構成