チャートはウソをつかない
金利や経済成長率、インフレ率、失業率、財政収支や経常収支など、マクロ経済のさまざまな要因を考え合わせて行うファンダメンタルズ分析は、チャートを分析するテクニカル分析の反対語のようにみなされているフシがありますが、僕はそうではないと思っています。
まったく異なるように見えて、結局は同じではないか、と考えています。マクロ経済を理解するための知識を得て、常に最新の情報を把握して、お金がどこからどこへ流れているかを意識することはとても重要なのですが、その答えは常にチャートに刻まれています。理由や背景はファンダメンタルズを分析しなければわかりませんが、現実にお金がどう流れているかを観察するにはチャートを見るしかないのです。
たとえ、誰にも知られないように大口の取引をしようとする投資家がいたとしても、大きな買いや売りがあれば必ずチャートに現れます。どこの誰がトレードしたかはわからなくても、大きなお金がどの方向に流れたかは、チャートを見れば誰の目にも一目瞭然なのです。
チャートはウソをつきません。たとえ指標発表の前後にさまざまな思惑で上下に大きく振らされても、いずれ本来の流れに戻っていきます。ダマシに翻弄されたとしても、その動き自体は真実であり、常にチャートは信頼すべき存在なのです。
【プロフィール】
NOBU塾/プロトレーダー兼YouTuber。1981年、福井県生まれ。大阪府在住。数々の挫折を経て生み出した『日利1%トレード』の手法や金融・経済の最新情報をYoutube上で発信し続ける。https://www.youtube.com/@nobujuku
※NOBU塾・著『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』(KADOKAWA)より一部抜粋して再構成