墓じまいをしたことで、お墓参りや弔う意味をCさんなりに考えるきっかけにもなった。
「お墓参りは亡くなった人の供養であると同時に、残された人の気持ちや記憶の整理という意味合いもあると思います。ならばなおのこと、身近にあった方がいい。お墓参りという形式にこだわらなくても、位牌を拝んでもいいし、故人を思いながら写真に手を合わせるみたいなスタイルでも、十分なのではないかとも思います」(Cさん)
お墓参りをしなくなった理由はさまざまだが、必ずしも故人や先祖を弔う意識が薄まっているわけではないようだ。(了)