「意識が高い」人と思われるのが嫌だったけど…
メーカーに勤務する30代男性・ケントさん(仮名)も今年、日傘デビューした。これまで、日傘を差す男性のイメージは「意識が高い」だった。
「いまは男性もスキンケアやメイクをするし、日傘も別にいいと思います。でも、どうしても個人的には男性が差していると、トレンドに敏感で意識が高い人という感じがして、苦手でした。僕なんかが差していたら、周りから変だと思われそうで、勝手に敷居の高さを感じていました」
ケントさんの日傘の印象を変えたのは、「紫外線」だった。
「僕は目が悪くてメガネをかけているんですが、紫外線に弱くもあって、日差しが強いと目に突き刺さるような感じがあるんです。そこで度入りのサングラスを作ったのですが、付け外しが面倒。とはいえ一日中かけているわけにもいかないし……、
そういうときに、日中外にいる時だけ日傘を差してみたら、これが快適でした。他人からどう思われようが、自分の快適さには変えられないし、案外人は見ていないものですよね。これまで自意識過剰でした」
悩んだ日々が嘘のように、日傘を差してみたら世界が変わった男性は少なくないようだ。(了)