丸山:確かに衝動買いした結果、よかったことってないですよね(苦笑)。私も判断能力が鈍る夜はネットショッピングをしないようにしています。もし欲しいものがあった場合は一旦「かご」に入れて翌日まで待って、それでもまだ必要だと思ったら購入する。
あとはやっぱり、紫苑さんが保険を解約したように固定費をいかに減らすかも重要ですよね。きっかけはお子さんの自立ですか?
紫苑:そうですね。60才までは子供のためにと思って月2万5000円払っていたのですが、スッパリやめました。私ひとりであれば、高額療養費制度を利用すればどんなに医療費がかかっても上限8000円で済むし、保険がないと思うと病気をしないように気をつけるようになってかえって健康になりました(笑い)。丸山さんはお子さんが育ち盛りだから、やっぱり大きな出費は教育費や食費になるのかしら?
丸山:はい。その2つは子供の成長にも直結するから、なるべく切り詰めたりがまんしたりせずに本当にいらない部分だけカットしたいな、と。だからまず中学2年生の息子と相談して、習い事を整理して本当にやりたいものだけに絞ってもらいました。
紫苑:限られたお金をどこに割り振るかを家族で考えるのは大事よね。
丸山:そうなんです。食費については、お酒やジュースなどのいわゆる嗜好品を買わなければずいぶんコストカットできる。だからうちは飲み物はお水、お茶、牛乳だけ。お菓子は子供用に少量ストックしているけれど、私はほとんど食べません。
紫苑:私も昔から甘いものに目がなかったのですが、思い切って買うのをやめた。例えば和菓子を1つ買えば300円ですが、そのお金があれば自炊すれば1日分、お腹一杯食べられる。
丸山:自炊は節約の基本ですよね。特にいま、いろいろな食品が値上がりしていますが、実はそのほとんどは冷凍食品やカップ麺など、加工度合いの高い食品ばかり。お米の値段はほぼそのままだし、豚小間肉や鶏胸肉など安くて栄養満点の食材もたくさんある。
紫苑:私も鶏胸肉はよく食べてます。たんぱく質をたっぷり摂るようにしてから、自然と甘いものへの欲求が消えていってお肌の調子がよくなった。一石二鳥です。あとはいわしも強い味方。和食はもちろん、チーズをのせて焼いてもオイルサーディンにしてもおいしいうえに1尾あたり30円。スーパーに行くと必ず買い物かごに入れる一品です。