こんなに頻繁に仕組みが変わる制度は珍しいと言えます。高齢でも優秀な技術を持った職人さんや企業の役員を務めているような方は多くいます。彼らは60歳以前と同じように、あるいはそれ以上のお給料をもらっているかもしれません。そういった方々は保険料を納めても納めても、いつまで経っても年金をもらえないのです。
年金は、私たち国民は何十年も加入させられ、老後に安定して受給できなくてはならない制度のはずです。しかし在職老齢年金は、専門家でもわかりにくい制度とされています。しっかり現在の制度を知って、60歳以降の働き方を検討することをおすすめします。
【プロフィール】
北村庄吾(きたむら・しょうご)/1961年生まれ、熊本県出身。中央大学卒業。社会保険労務士、行政書士、ファイナンシャルプランナー。ブレイン社会保険労務士法人 代表社員。YouTube「週刊人事労務チャンネル」で暮らしの役立つお金の知識を配信中。本記事に関する詳しい動画解説はhttps://youtu.be/w5ijxt_-F3gで配信中。