ファイナンシャルプランナーの山口京子さんも、「3000円投資」を推奨する。
「投資は価格が上下しますが、3000円なら1割下がったとしてもたったの300円。深刻になる人は少ないと思います。反対に300円上がったらうれしいと思う人は多いはず。心理的にも始めるにはちょうどいい額なんです」(山口さん)
たった3000円と侮ってはいけない。年利5%で運用できた場合、10年積み立てれば利益は10万円を超える。
山口さんが相談に乗った、ひとりで子供を育てている女性も、投資のおかげで不安のない生活を送ることができていると話す。
「そのかたは1万円から投資を始め、投資額をどんどん増やしていきました。その間、離婚を経験してシングルマザーになりましたが、生活苦は一切なく投資の運用益を使って、子供が希望する私立高校の入学金も払うことができました。女性は“投資のおかげで、お金の不安がありませんでした。お金を増やせてよかった”と喜んでいました」
3000円投資では積極的に世界株を選ぶ
いざ心が決まったら、さっそく投資を始めよう。その際、初心者が覚えておきたい3つのポイントがある。「長期・積立・分散」だ。
「数年~数十年の長期で、複数の株や投資信託など商品に分散し、少額をコツコツと積み立てることを意味します。家計に負担がかかる投資は長く続けられず、途中でお金が足りないからと積み立てた投資資金を崩すことになる。
無理のないペースで長期に投資をするのがコツです。実際に20年スパンで指標の推移を見ると、どのタイミングで区切っても必ずプラスになります」(横山さん)
その「長期・積立・分散」に適しているのが「つみたてNISA」だ。毎月一定額を対象の金融商品(投資信託)に積み立てていくことで、年間40万円までならその後、20年間非課税で運用できる。