●「トリートメントはいかがですか?」など追加サービスをすすめられた
大野さん「今回は、これで充分です」
【解説】断り方のすべてに共通することですが、「いいです」「大丈夫です」のような、イエスともノーとも捉えられる、曖昧な返答はトラブルのもとになります。
野原さん「ちょっと待って、いま何時? やだ、すっかり忘れていた。どうしよう!」
【解説】忘れていた予定をいま思い出したという演技をめいっぱいしますね。施術を急がせられると尚よし。これを2~3回やると、店側はこちらを怒る立場にないので、あきらめてくれます。
平野さん「知り合いの美容師からヘアケア商品を買っているので結構です」
【解説】友人に美容師がいるとか、かかりつけの美容室はここだけじゃないぞ、ほかにも通っている店があって、そこでケアしているぞということをやんわり伝えます。
●町内会やPTAの仕事を頼まれた
大野さん「申し訳ありません。いま、親の介護中なのでお受けできません」
【解説】仕事以外で手に負えないこと、やりたくないことははっきりと断ります。「本当はやりたいんですけど」と、曖昧にすると、相手はもうちょっと押せばいけるかなと考え、攻めてきますよ。
野原さん「○○さんからのお話ならぜひ引き受けたいんですけど、ああ、もう残念。××なのでできないんですよ」
【解説】「お声をかけてくださってありがとうございます」と礼を言い、まずは相手の顔を立てます。断る理由は、親の介護や持病など、「相談にのるわよ」と言われない範囲で身の上を少しさらすのがコツ。
平野さん「とてもひとりではできないので手伝ってくれる人を探していいですか? 見つからない場合はお断りさせてください」
【解説】断ってもいつか順番で回ってきそうなら、1回やっておくのも手。PTAなら仲のいい人を誘い、楽しく任務を果たします。