マウンティングする、噂を流す、支配する――職場や親戚づきあいなど、身近にいる“嫌な女”に悩まされる女性は少なくない。どうしたら彼女たちを遠のけることができるのだろうか? 48才会社員の女性が体験したエピソードとともに、精神科医による対処の仕方を紹介しよう。
* * *
昨年、息子の学校のPTAで委員長を任されたんです。不安だったのですが、副委員長に立候補したSさんが、「私は去年も副委員長だったし、フォローは任せて」と言ってくれたので心強く思っていたんです。
と・こ・ろ・が…当番当日、連絡もなく彼女はドタキャン。しかも電話に出ない。備品を管理する倉庫の鍵は彼女が持っていたので、現場は大慌て。皆の協力でなんとか切り抜けたのですが…。さらに驚いたことに、その夜の打ち上げに、彼女は悪びれる様子もなく来たんです。
私が注意すると泣き出し、「実は私、うつなんです」と、話を聞いてくれない。「それなら、ほかの人に副委員長をお願いしましょう」と提案すると、「いえ、一度引き受けたからには、やらせてください」と泣く。
実際はうつではなく、化粧品のセールに行っていたことが後でわかりました。私の知人にもうつになった人がいるので、本当のうつだったらどんなに大変か知っています。だから余計に腹立たしい。その後も結局、仮病を使って計6回の活動すべてをサボられました。
私はこの件を文書に残し、PTA幹部全員と共有。彼女はなぜか“副委員長”という役職にこだわっており、翌年も立候補したのですが、その時は幹部全員から「あなたには、お願いできません」と言われたそう。それを聞いて私もちょっぴりスカッとしました。
今回の対処法について、精神科医の片田珠美さんは「仮病を使う人は典型的なナルシスト」としたうえで、次のように語る。
「ナルシシストタイプの場合、今回のように第三者と情報を共有して、ちやほやされるような立場から降ろすのはいい判断です。自分をよく見せることが上手なので、職場にこのタイプがいると厄介。責任ある仕事はさせない方が得策」
※女性セブン2019年9月19日号