夏休みは家族旅行のチャンスだが、小さい子供がいる場合は“お世話”以外にも注意が必要だ。親としては、現地で子供に楽しい思い出をたくさん経験させようと思っていても、子供ならではの“想定外”の結末が待っていることも多い。そんなリアルケースをいくつか見てみよう。
絵日記に描いたのは「大きなテレビ」
今年のお正月、7歳の娘を連れて東京から沖縄に1週間の旅行に出掛けたKさん(40代/男性)は、帰宅後に娘が書いた宿題の絵日記を見て、遠路はるばる沖縄まで出掛けたことを深く後悔した。
「当初の目的は、娘を飛行機に乗せること。さらに冬に南方に行けば、冬でも暖かい場所があることを娘が学べると思い、行き先を沖縄に決めました。飛行機代、ホテル代、レンタカー代、食事代など出費は数十万円です。
現地では定番の観光名所を巡り、地元の食事を楽しみ、お土産もたっぷり買って大満足の旅でしたが、帰宅後に娘が描いている絵日記を覗き込むと、そこにあったのは大きな“テレビ”の絵。
娘は普段からパソコンでYouTubeを見るのが好きですが、宿泊したホテルの部屋にあった大型テレビはYouTubeが見られるタイプのもので、娘はそれが一番印象的だったらしく、妻は『あんなに色んな所に連れて行ったのに!』と本気で怒っていました」
先生からは赤ペンで「大きなテレビがあってよかったね」と書かれていたとか。似たような失敗をしたのは、ハワイ旅行に出掛けたYさん(40代/女性)だ。
「私はハワイが大好きで、子供が生まれる前は毎年行っていましたが、ハワイまでは7~8時間かかるので、子供が小さい頃は諦めていました。その後、ようやく小学校に入ったので、久々にハワイへ。息子は落ち着きがないタイプなので、飛行機で退屈しないようにSwitchを買って渡すと大喜び。これで大丈夫と思いましたが、結果的には“失敗”でした。
息子はとにかくSwitchをやりたがり、現地に着いてもずっとゲームを手放さない。取り上げると不貞腐れてしまい、旅行を楽しむどころではありません。結局、ホテルのプールサイドでずっとSwitchをやっていました」