お悩み【2】「二人ともどんぶり勘定で過ごしてきたが、このままで大丈夫?」
二人ともどんぶり勘定であることを認識しているなら、まずは資産状況の把握に踏み出すべし。家計として必要な貯蓄の洗い出しと、今の貯金額の確認が大事です。二人でどのくらいずつ積み立てすれば必要な貯蓄ができるか計算し、その積み立てが難しいのであれば、家計の見直しをしましょう。
通信費や生命保険料といった固定費から見直しをし、日頃のお金の使い方に目を向けるためにも、最低3ヶ月は二人で協力して家計簿をつけましょう。夫婦でアカウントを共有できる家計簿アプリがおすすめです。
お悩み【3】「それぞれ支払う費目を決めているが、この管理方法で良いの?」
共働きのお金の管理方法には、主に次の4つがあります。
【A】住居費・○○費は夫、保育費・△△費は妻、など費目別に支払いを分担
【B】家計用口座を作り、収入に応じて負担割合を決めてそれぞれ入金、管理する
【C】二人の収入をすべて一つにまとめて管理する
【D】一人の収入はすべて家計に使い、一人の収入はすべて貯蓄する
前述したように、将来必要なお金を準備する仕組みができていれば、管理はどんな方法でも構いません。ただし夫婦どちらもモヤモヤしたりせず、その方法に納得していれば、です。
このお悩みのケースは【A】にあたりますが、費目別に分担していると負担する金額が変わるため、「自分の方が多く負担していてきつい」などモヤモヤすることも。年に一度は分担を見直し、収入に対して高すぎる負担になっていないか、話し合いましょう。
お金が一番貯まりやすい方法は【C】です。互いの収入を明らかにできる夫婦であれば、一つの口座にまとめて入れて管理して、お小遣いを引き出して使うのが、シンプルかつ貯まりやすいでしょう。【D】も貯まりやすいと言えますが、収入具合によっては、貯蓄が思うように進んでいないこともあります。貯蓄状況は夫婦で共有することが大事です。モヤモヤが少なくて済むのは【B】でしょう。収入を開示して、金額に応じた負担割合で家計にお金を入れるため、もっともフェアな方法です。
お悩み【4】「自分の収入を全部言いたくない」
互いに収入を言わなくても、必要な貯蓄ができていれば大きな問題はありません。このケースも、家計簿アプリで家計用のアカウントを作り、夫婦で共有するのが良いでしょう。家計簿アプリは、資産状況の把握をするためだけに使うのもおすすめ。家計の貯蓄用口座の残高が毎月増えていき、貯蓄計画を互いに実行しているのが確認できれば、二人とも安心できます。ただし、収入に対して自由に使えるお小遣いの割合は、同じくらいにしないと関係悪化に繋がるのでご注意を。