中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

国民がマイナンバーカードを作らないのは制度不信とは関係ない 「だって現状、不便がないから」

 思えば、若者へのワクチン接種推進の際、群馬県は県内に工場があるスバルの車一台が抽選で一人に当たるキャンペーンを行いました。お上が何かを推進したい時は、情弱をエサで釣るのが常套手段。さらに、ワクチン接種に続きマイナンバーカード普及を拙速に進め過ぎるきらいがある河野氏が担当大臣ということで躊躇している人もいます。この怪しさを感じている少数の人も「様子見」をしているのではないでしょうか。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『捨て去る技術 40代からのセミリタイア』(インターナショナル新書)。

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