また、浴室乾燥機能のほか、炊飯器や電気ポット、暖房便座などの保温機能は電力を消費しやすいため、できるだけ使用頻度を抑えるといい。
一方で、使っていない家電のプラグをこまめに抜くのは、ほぼ効果がない。待機電力をいくら削っても、1か月で2W(=0.04円)にも届かず、ほとんど節約にはならないのだ。
マネーコンサルタントの頼藤太希さんは、電力の契約そのものを見直すべきだと語る。だが「電気代を安くするために、新電力に乗り換える」という方法が有効だったのは昔の話。電力不足の現在、燃料調整額の上限のない新電力に乗り換えると大手電力よりも高くつく可能性がある。
「電力会社ではなく、契約アンペアの見直しが有効です。例えば、単身者や子供のいない家庭なら、50Aは高すぎる。30Aもあれば充分、多くても40Aです。
また、ガスとのセット契約や、使用しているスマホの通信会社の電力プランなどにすれば、セット割引やポイント還元が受けられることもあります」(頼藤さん)
電気料金をいまだにコンビニ払いにしているなら、すぐに変更を。口座振替にすれば月55円安くなるほか、クレジットカード払いにしてポイントを貯めるなど、支払い方法でも工夫ができる。