“昭和の節約”は労力に見合った効果が得られない
電気代の値上げにはしっかり対峙すべき一方で、食費のカットには慎重になるべきだ。
「食費を極端に削ろうとすると、必然的に炭水化物が多くなります。栄養バランスが崩れて体を壊すだけでなく、家族の不満がたまって節約に非協力的になる恐れもあります」(丸山さん・以下同)
そもそも、がまんや努力を強いる“昭和の節約”は、労力に見合った効果が得られない“自己満足”に過ぎない。トイレタンクにペットボトルを入れてかさ増しする方法や、トイレを1回で流さないといった“間違った節水”は、便器やパイプに汚れがこびりついて故障を招き、余計にお金がかかる。
また、節水型のトイレが普及している現在、ダブルのトイレットペーパーはパイプが詰まる原因になる恐れがあるため、シングルの方が結果的に節約になる場合が多い。
「以前は“水を使うときは、ちょろちょろと小出しにすれば水道代がかからない”という“裏技”もありましたが、メーターの精度が上がっているいまは通用しなくなっています」
※女性セブン2023年8月31日号