タイムセールをねらって毎日買い物に出掛け、1円でも安いものを求めてスーパーをはしごする──節約のためにそんなことを実践している人もいるだろう。しかし、節約アドバイザーの丸山晴美さんは、こうした行動を“自称・買い物上手”と一刀両断する。
「買い物に行く回数が多いほど、ムダなものを買ってしまう確率が上がります」
丸山さんがすすめるのは3日に1回の「プチまとめ買い」だ。
「毎日はムダ買いを招きやすい一方で、1週間に1回だと、よほど料理のスキルが高くないと献立に困ってしまう。3日に1回なら、買った食材も無理なく使い切れるはず。
ただし、特に野菜の値段が上がっているいま“メインになる肉や魚から選び、それに合う野菜をかごに入れる”というやり方では非効率的。おすすめはその日安くなっている野菜を先に選んで、それに“節約お肉”の鶏胸肉や豚こま肉をまとめ買いして、組み合わせる方法です。まとめ買いした肉は小分けにしてそのまま冷凍か、下味冷凍しておけば使いやすい」
買い物は、品揃えのいい平日の午前中に、ひとりで行くのが理想的。週末に家族全員でスーパーに行くと“レジャー感覚”になってしまい、夫や子供が「これも買って」「のどが渇いた」などと言い出して、結局余計な出費に……。
「自分ひとりでも、空腹時に買い物に行くと、余計なものを買ってしまいやすいので要注意。カートを使うのもおすすめしません。かごを手で持って、持てる分だけ買いましょう」
必要なものだけを買うには「買い物メモ」をうまく活用すること。だが、買い物に行く直前に書いても意味はない。例えば洗い物をしている最中に「洗剤が切れそう」と思ったらスマホにメモするなど、必要性を感じたときにその都度書いておけば、買い忘れがなくなる。