コロナ禍を経て、二拠点生活やセカンドライフの住処として、田舎での暮らしを考える人が増えている。『有吉ゼミ』(日本テレビ系)では、女優・財前直見さん(57)が披露する田舎暮らしぶりが毎回話題に。2007年に大分県にUターン移住した財前さんに、改めてより幸せになれる暮らし方のヒントを聞いた。
「採れたての野菜は、ものすごくおいしいんですよ。スーパーで買ったものとは全然違うの。息子に安心・安全な野菜を食べさせたい、というのがきっかけ。実家には田んぼと畑、山があり、じいじ(父)が作物を育てているんです。いまの時期はかぼちゃやトマト、ゴーヤなどが採れます。私は収穫して、ばあば(母)と保存食を作る担当。収穫量が多いので、作業は大変。のんびりしたいけど、毎日忙しいんです(笑い)。
そんな暮らしをしていると『もったいない精神』が芽生えてきて、びわや梅の種まで捨てずに活用して、手作りを楽しんでいます。自然の恵みをいただくことは体にもいいし、心も豊かになる。田舎はいいですよ!」(以下、「」内は財前さん)
旬の野菜や山菜、 自然の美味を収穫
「自宅から離れた杵築市にある畑では旬の野菜、山では山菜などが採れます。しいたけは2月に駒打ち(菌を原木に打ち込む作業)をして、収穫まで2年かかるんですよ。たくさん採れた作物はご近所さんにおすそ分けします」
食卓には土鍋ご飯や常備菜がズラリ
囲炉裏が中心に置かれたテーブルを家族で囲む。土鍋でご飯を炊くこともあるという。
「普段は炊飯器を使いますが、囲炉裏で調理した、たけのこご飯や栗ご飯は格別。家族みんなで『おいしいね』って言いながら食べるのも幸せ」