サービスを存分に楽しめていないのであれば、当然ながら解約が視野に入る。Aさんは、月額1200円のApple Oneを解約し、月額1080円のApple Musicのみの契約に戻すことを検討したが、もうひとつ問題があった。
「オンラインストレージのiCloudを使っているんですが、無料プランだと5GBしか使えず、全然足りない。Apple Oneなら50GBを利用できるので、かなり助かっていたんです。
もしApple Oneをやめるなら、代わりにiCloudの有料プランであるiCloud+の50GBが必要で、それが月額130円。Apple Musicの1080円とiCloud+の50GBの130円を足したら、月額1210円でApple Oneよりも10円高くなってしまう。結局、Apple Oneをフル活用していなくても、そっちのほうがお得なんです。だからApple Oneは“継続”と判断しました」
月4000円以上の削減に成功
最終的にAさんが“契約継続”と判断したのは、Netflix(月額1480円)とApple One(月額1200円)の2つのサービスで、その料金は合計で月2680円。そのほかのサービスについては、“観たい作品が配信された時のみ”契約するスタイルになった。
仕分け前、Aさんがサブスクに払っていた料金は、月6885円とAmazonプライムの年4900円。これが仕分け後は、月4600円も減らすことができた。1年間に支払う金額であれば、仕分け前が8万7520円(Amazonプライムを含む)、仕分け後が3万2160円で、その差は5万5360円だ。
「観たい作品がある時に再契約して、それが観終わったら解約してというのは、たしかに面倒ではありますが、毎月4600円以上の節約になるのなら、それくらいの手間をかける価値はあるのかなと思います。Amazonプライムに入っていないということで、Amazonで買い物をする機会も減るでしょうし、それが節約につながればいいなとも思いますね」
年間5万円の差は決して小さいものではない。Aさんほどではないにせよ、自分のライフスタイルを見直せば新たな節約のタネを見つけることができるかもしれない。(了)