ただし買いだめは、あくまでも「消費できる範囲で」すること。安さにつられて衝動的に大量買いすると、かえって損することもある。
「大容量のドレッシングや輸入食品など、初めて買うものを大量に安く買っても、口に合わなければムダになります。“必要なものが安くなっていれば買う”ということを徹底してください。例えば、冷凍野菜や冷凍うどんなどは使いやすく日持ちもします」
一方、冷凍パスタや冷凍の総菜などはアレンジがきかず、大量購入しても使い切れず、ムダになりがち。同じ冷凍食品を買うのなら、できるだけ手が加えられていないものを選ぶべきだ。
「“広告の品”“お買い得”などと書いてあっても、実際はさほど値引きされていないこともあります。“どれくらい安くなっているか”と“価格に関係なく、本当に買う必要があるか”を考えて、安物買いの銭失いにならないようにしてください」
ビールの酒税は値下げ、お得セール企画するスーパーも
その上で、秋以降も引き続き“お得情報”に目を光らせておきたい。スーパー「東武ストア」は、8月1日から31日まで、全店舗で168品目を最大30%値下げする「緊急値下げ宣言!」と題したキャンペーンを実施しているが、9月以降も新たなラインアップで値下げに臨むという。
「9月以降は食料品だけでなく、生活用品もプライスダウンできるよう、メーカーと交渉しています。ぜひご期待ください」(同社広報担当者)
さらに、10月からはビールの酒税が下がる。
「350mlあたり70円だったビールの酒税が63.35円になります。一方『発泡酒』『第三のビール』と呼ばれるジャンルは酒税が上がる。つまり、秋以降は“本物のビール”の方が安くなるかもしれません」(鈴木さん)
また、秋以降に“値下げラッシュ”を迎える小売店もあるという。
「業務スーパーは9月から10月いっぱいまで『総力祭』と銘打ったセールを行っており、今年も例年通り開催されます。必要なものを買い置きしておくチャンスです」(丸山さん)
値下げラッシュの波に乗って、家計のピンチを乗り切りたい。
※女性セブン2023年9月7日号