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【近くで人が倒れたら、何をすればいい?】まずは「詳しい状況の観察」、119通報、AED処置までの手順

まずは周囲の安全を確認し、声をかけ反応を見る

まずは周囲の安全を確認し、声をかけ反応を見る

 日常の潜むまさかの事態。近くで人が急に倒れるような場面に遭遇することもあるかもしれない。そんな人を見つけたら、どう対応するべきか。

「まず現場と傷病者の詳しい状況を観察してほしい」と言うのは、日本赤十字社事業局救護・福祉部健康安全課の武藤裕美さん。

「事故などの場合、むやみに近づくと、二次事故に巻き込まれる可能性があるので、まずは周囲の状況を確認しましょう」(武藤さん・以下同)

 周囲の安全が確認できたら、倒れている人に近づき、全身の観察を行う。

「倒れている人に『大丈夫ですか?』などと声をかけ、反応があるかどうかを確認します。呼びかけに応じられる場合は、名前や痛みの部位などを聞き、必要があれば119番に通報。救急車の到着まで状況に応じて手当てをします」

 呼びかけに応じない、反応がおかしい、ふだんどおりの呼吸ではない場合はすぐに119番に通報する。

「具体的には、意識障害、気道閉塞、呼吸停止、心停止、ひどい出血、火傷、中毒はただちに通報が必要です」

 判断に迷う場合は、救急隊員が到着するまで心肺蘇生とAEDを用いた電気ショックを行う。

「周りに協力者がいる場合は、『あなたはAEDを探してください』『あなたは119番通報をしてください』と指示し、その間に心臓マッサージを行います。突然の心停止の多くは心室細動という不整脈によるもので、正常な状態に戻すためには、AEDを使った電気ショックが必要となります。できるだけ早く処置しましょう」

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