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お盆過ぎも油断できない『熱中症』 命を守るためには「涼しい場所に避難」「体は水平に」

熱中症のときは、首や両わき、足の付け根を保冷剤や氷のうを押し当てて冷やすといい(イラスト/亀川秀樹)

熱中症のときは、首や両わき、足の付け根を保冷剤や氷のうを押し当てて冷やすといい(イラスト/亀川秀樹)

 連日の酷暑が続いているが、「熱中症はお盆を過ぎてからも危険」と、気象予報士で防災士の広瀬駿さんは警告する。

「体が暑さに慣れる暑熱順化という言葉があるのですが、お盆を過ぎると朝夕は涼しくなり、気温も少し落ち着いてくるので、それに体が慣れてしまいます。そのため、8月下旬に真夏のような暑さがぶり返すと体がついていかず体調を崩し、熱中症にもかかりやすいんです。お盆を過ぎても熱中症対策を継続しましょう」(広瀬さん・以下同)

 屋外では日陰を選び、室内では扇風機やエアコンを使用する、通気性のある衣類を着用し、帽子や日傘で暑さを回避する、こまめに水分を補給するなど、よくいわれている熱中症対策も継続しよう。

「朝や夕方など、比較的涼しい時間にウオーキングなどの適度な運動をする、湯船に10分程度つかって汗をかくなど、日頃から汗をかく習慣を身につけておくことも、熱中症予防に効果的です」

 秋以降も、真夏並みに気温が高い日は注意しよう。

涼しい場所に避難させ体位は水平にする

 家族や身近な人が熱中症になったら、できるだけ風通しのいい日陰や冷房が効いている室内に避難させる。

「その場合、体位は原則として水平にしますが、意識がある場合は、本人が楽な体位で寝かせましょう」と言うのは、日本赤十字社事業局救護・福祉部健康安全課の武藤裕美さん。

「厚い衣服を脱がすことで、体からの熱の放散を助けられます。意識があり、吐き気や嘔吐がなければ水分補給を行い、経口補水液、スポーツ飲料、薄い食塩水を飲ませるとよいでしょう」(武藤さん・以下同)

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