あなたの場合も1時間半の通勤時間中、大半は電車やバスの公共交通機関だと思いますが、冷房が効いているのがほとんどで、混雑時でも我慢するほかありません。
しかし、体調面などから通勤が掛け値なしに命がけになっていれば、混雑時の通勤が危険であることの医師の診断書や交通機関の混雑状況などの資料を用意し、会社に早朝出勤や早退、あるいはリモートワークの許可を求めるのも身を守る上で必要です。
それでも会社が頑なに配慮することを拒否した場合には、契約条件に関する紛争として労働基準監督署に相談してください。
【プロフィール】
竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。
※週刊ポスト2023年9月8日号