「今のままいけば、黒字化は確実です。出店ペースを落とせば、2024年中にも黒字化することも可能でしょう」
森永氏がそう分析する理由としては、「chocoZAP」が“無人のコンビニジム”であるということが大きいようだ。
「たしかに新規出店にはある程度の初期費用がかかりますが、会員数が安定すれば、運営は家賃と光熱費といったほぼ固定費のみの支出で済みますからね。トレーナーもスタッフも配置せず、フィットネスクラブの経営において最大のコストでもある人件費を削減するというのは、この業界において、とても画期的な事業モデルだと思います」
森永氏によると、「chocoZAP」の課題は、むしろその先にあるという。
「これから地方都市部含め全国展開が進められるかと思いますが、問題なのはその後です。地方に店舗が行き渡ってから、どのようにして成長を継続していくか。常に画期的なコンビニジムであり続けるための戦略が最も重要になってくるのではないでしょうか」
これから先、「chocoZAP」は私たちの運動習慣、そしてRIZAPグループの業績にうまくコミットしていけるのだろうか。(了)