RIZAPは2万円程度からの投資で2000円分の商品と引き換え可能（時事通信フォト）
3月は1年で最も株主優待の多い月だ。選択肢が豊富なだけに、少ない投資金額でも狙える銘柄は多く、資金が少ない投資家にもチャンスが広がる。本記事では、3月に権利確定する株主優待の中から、10万円程度の資金で狙える注目銘柄を紹介しよう。2021年3月末の株主優待を得るには、3月29日（月）までに株を購入しておく必要がある（株価や投資額はいずれも3月上旬時点）。
RIZAPグループ（2928）
有名人が劇的なダイエットに成功するCMでおなじみのダイエットジムで、一時は業績が大躍進したRIZAPグループ（2928）。2019年に突然の赤字転落と新規M&A凍結を発表して以降、経営再建中だ。グループ企業の商品から選択できる株主優待は人気が高いだけにその持続可能性を心配する声もあったが、2021年2月に継続を発表。コロナ禍に苦しんだ2021年3月期業績も、営業黒字浮上を見込む。傘下にはアパレルや雑貨、化粧品や健康食品、和装品などを扱う企業があり、今期からは各企業のECサイトで使えるクーポン券も増やすという。2万円程度からの投資で2000円分の商品と引き換え可能だ。
【優待内容】自社グループ製品などと引き換えられる株主優待ポイント……100株以上200株未満：2000ポイント 200株以上400株未満：4000ポイント 400株以上800株未満：6000ポイント 800株以上1600株未満：1万2000ポイント 1600株以上2400株未満：2万4000ポイント 2400株以上4000株未満：3万ポイント 4000株以上8000株未満：3万6000ポイント 8000株以上1万6000株未満：7万2000ポイント 1万6000株以上：14万4000ポイント（3月末、年1回）
早稲田アカデミー（4718）
高い合格実績を誇る集団指導塾「早稲田アカデミー」などを展開。10万円弱の投資で3月に1000円分のクオカード、9月には同社グループの支払いに使える5000円分の優待券の権利が得られ、いずれも3年以上継続保有すると額面が倍になる。配当利回りも2％ほどあるので、長期で持つのも魅力的な銘柄だ。
【優待内容】1000円相当のクオカード、5000円相当の自社グループサービス優待券……100株以上（3年以上の継続保有で額面が2倍に、クオカードが3月末のみ、優待券は9月末のみ、年2回）
アトム（7412）
コロワイド傘下のアトム（7412）は「海鮮アトム」「にぎりの徳兵衛」などすし店のほか、ステーキ店「ステーキ宮」を展開。8万円程度の投資で、年間4000円分の飲食に使えるポイントを獲得できる。コロワイド傘下のため、「北海道」「ラパウザ」など全国のコロワイドの飲食店ブランドでも使える。
【優待内容】店舗で使える優待ポイント……100株以上500株未満： 2000円分 500株以上1000株未満：同1万円分 1000株以上：同2万円分（権利確定日：3月末、9月末、年2回）
