「日本のバブル崩壊の原因は日銀の金融引き締めだが、当時、米国の大手証券会社が『日経225先物』を売りまくり、日本の株価を暴落させたことは市場関係者には有名な話です。これまで米国は日本の経済が強くなると経済摩擦や円高要求で戦略的に潰しにかかった。
根っからのビジネスマンのトランプはどうやら歴代の大統領と発想が違う。米国の景気にプラスなら、ウインウインで日本の株価が上がっても政治力で潰すようなことはしないでしょう」
かつてのバブル前夜と似た状況を迎えた現在。そこにトランプ氏という「強烈なタナボタ要因」が加わったことで、日本の株価の足枷は外れた。かつて夢見た「株価4万円」へ──2017年、その歩みが始まる。
※週刊ポスト2017年1月1・6日号