野原:もう! はっきり言ってくれるわね(笑い)。でも、もう立ち直ったから大丈夫。ところで大江さんの場合はどんなふうに回しているの?
大江:旅行と寄付かな。ぼくは毎年、3~4冊の書籍を出版していて、そのうち1冊分の印税は、シングルマザーを支援するNPO法人に寄付しています。
野原:なぜ寄付を?
大江:自己満足(笑い)。寄付をするというのは気持ちがいいからね。さっき、感謝のしるしとしてお金を払うと言ったけど、寄付はその逆。お金を払うことで、感謝を受け取れるんです。感謝してもらえるのはうれしい。
何にどれだけ使っているか把握をしよう
野原:お金に対する解釈とか考え方を変えれば不安はなくなるってわかったけど、わかったところで私の貯金30万円が増えることはない……。
大江:じゃあ、現実的な話をしましょう。将来のお金に対して不安な人ほど、実は自分が毎月何にどのくらい使っているかを把握していない場合が多いんです。
野原:ドキッ!(笑い)
大江:たとえばぼくは、毎月の収支を家計簿アプリで管理しています。家計簿アプリには、「Zaim」「マネーフォワードME」「おカネレコ」など、いくつか種類があるので、自分が使いやすいと思うものを選んでください。家計簿アプリを電子マネーやクレジットカードなどとひもづけておくと、何にいくら使っているかが明確になり、使途不明金がなくなるので、仮に無駄遣いの傾向にある人は、それを見直すきっかけになります。
野原さんは、自分の使っているお金についてきちんと管理できていますか?