藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

株式市場の「ストップ高・ストップ安」の役割は? 前日の終値で変わってくる値幅制限のルール

ストップ高・ストップ安はどのような仕組みなのか?(写真:イメージマート)

ストップ高・ストップ安はどのような仕組みなのか?(写真:イメージマート)

 決算発表翌日に「ストップ高」や「ストップ安」になる銘柄もあるが、そもそもストップ高やストップ安はどのような仕組みで、投資家はどういった点に気をつければよいのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第58回は、「ストップ高・ストップ安」について。

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 株式投資には独特のルールがあります。そのうちのひとつ「ストップ高・ストップ安」について解説します。

「ストップ高・ストップ安」というのは、1日の値幅制限いっぱいいっぱいまで上昇、下落したときに起きる現象です。値幅制限は、1日に動く株価の上下幅のことで、証券取引所によって決められています。

 たとえば前日の終値が、1000円以上1500円未満は、値幅制限300円、1500円以上2000円未満は400円、2000円以上3000円未満は値幅制限500円……と、株価水準によってその幅は変わっていきます(詳しくは証券取引所のサイトを参照してください)。

 前日の終値が1000円なら、上下の値幅制限は300円なので、ストップ高は1300円、ストップ安は700円になります。この日は、1300円以上には上がらず、700円以下には下がらないということです。

1日の値幅制限の例

1日の値幅制限の例

 値幅制限は、証券会社の注文画面に記載があります。制限値幅を超えた株価でその日の指値注文は出すことができないので、確認するクセをつけておくとよいでしょう。

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