投資ではさまざまなトレンドが現れては消え、めまぐるしい変化を見せている。そんな中で、意外な角度から「お金を増やす方法」を提唱しているのは『1年で億り人になる』の著者、戸塚真由子さん。それは「本物の大富豪」が持っているマインドセットを完全に真似して、「億り人」を目指すというものだという。戸塚さんが、月収800万円の生活を捨てることで自身も億り人になった経験を交えながら、億り人の思考法について解説する。
「お金の呪い」に振り回された女の半生
「いつか絶対に、お金持ちになってやる」。それが、超ど貧乏な家庭で育った私の、たったひとつの夢でした。
現在、私はコンサルタントとして顧客や生徒さんの資産構築をお手伝いしています。それ以前は、世界38カ国を渡り歩いて、「本物の大富豪」100人以上と会ってきました。
なかには文字どおり、資産のケタが違うお金持ちが大勢いました。女性の大富豪とも会いました。そして彼らに「あなたのような大富豪になるには、どうしたらいいのですか?」と、直接教えを請うてきたのです。
意外かもしれませんが、大富豪たちは相手が信頼できる人間だと判断すると、「お金持ちしか知らない真理」を、惜しげもなく披露してくれました。そうして彼らの生態を直接学びながら、大富豪に共通する思考や習慣を習得してきました。
そんな私ですが、社会人になったばかりのころは、昼は真面目に働きながら、夜は水商売をしてたくさん稼いでいました。その後、転職して営業職として働いていたときには、歩合制でトップセールスになり月収800万円だった時期もあります。
その頃の生活は荒れ果てていました。お金を必死に稼ぐことでストレスが溜まり続けて、お金があればあるだけ浪費してしまっていたのです。「お金持ちになりたい」「お金をたくさん使いたい」というコンプレックスに振り回され、心身ともにボロボロの状態でした。