家計

今の消費者が「コンビニ弁当」に求めるもの 「これなら買う」と思う基準は質か量か安さか、生の声から探る

「量を減らさないで!」悲痛な叫び

 一方で、不動産会社に勤務する20代男性・Bさんはコンビニ弁当の「量」に不満があるという。

「量は大事。上げ底容器は本当にがっかりしますよね……。その他値上げされて、かつ量も減っているというような改悪が続いて、ため息が出ます。

 最近は先に疑惑の目を持つようになってしまって、弁当はひっくり返して上げ底を確認するし、おにぎりなんかも実際に触って、大きさを確認するようになってしまいました。海苔の写真だけが大きくて、実際の中身がだいぶ小さいことがあったので。しばらくはコンビニで弁当を買うのをやめていたほどです」

 今年、コンビニ各社が実施した定番商品の増量キャンペーンは大きな話題を呼んだ。ローソンは約47%増、ファミマリーマートは約40%の増量キャンペーンだった。Bさんは「一時的なキャンペーンであっても、増量してくれたのは嬉しい」と喜ぶ。

「特にファミリーマートのキャンペーンは感動的で、『ファミチキ』『特製ダレの炙り焼牛カルビ』『ハムポテトサラダサンド』を堪能しました。どれも食べごたえあってよかったです。サンドウィッチにこれでもかというくらい具が詰まっている姿を久しぶりに見て、感動しました。最近はおにぎりが嘘みたいに小さくなっているし、サンドウィッチも具がスカスカだったりするので……。

 弁当のおかずやおにぎりの具なんかはシンプルでいいから、量は少なくても安いものはニーズがあると思う。一方で、きちんと量があってそれなりに値段がするものもあっていい。その両方を揃えてくれたらいいのにと思います」(Bさん)

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