まぶしさを軽減しつつ、おしゃれにも役立つサングラス。最近はサングラス用のカラーレンズもファッションアイテムの一つとして人気を集めている。ただ、日本人がサングラスに持つイメージには、ちょっと偏ったところもある。そのためサングラス着用時、本人が周りの目を気にしたり、他人からあらぬ誤解や勘違いをされてしまうことが、まだまだあるようだ。
周囲からどんな目で見られるかわからない
PR会社勤務の30代女性・Aさんは今年、紫外線対策を目的にサングラスを作った。
「なんだか日差しが目に刺さる感じがするようになったので、紫外線かなと思い、サングラスを作ることにしたんです。ただ、私はそもそも目が悪くて、コンタクトレンズよりは眼鏡を使うほうが多いため、いっそ度入りにして、屋内でも使えるようにしようと考えました。
だから濃い色は避け、よく見たら色がついているな、という程度の濃度がいいと思い、店員さんと相談して濃度15%で、色は肌なじみがよいオレンジを選びました」
いざかけてみた時のこと。しばらく気に入ってかけていたAさんだったが、「オンライン会議の際、窓から入ってきた日差しの加減で、ハッキリと色がついていることがわかるように自分の顔が映し出されて……」と振り返る。
「すごくチャラい感じになってしまい、我ながらびっくりしました。これでは周囲からどんな目で見られるかわからないと思い、無色レンズとほぼ変わらない、濃度10%のレンズに交換。結局、そこまで効果が感じられないレベルになってしまいました……」
紫外線の量によってレンズの色の濃度が変わる調光レンズという選択肢もあるが、濃度の調節は自分でできない。自分にとっては色が濃くなりすぎる懸念があり、Aさんは「調光レンズにはまだ手が出せない」と悩み中だ。