「回数無制限」なのに予約が取れない
自由診療であることを盾に、相手を見て提示する金額を変える悪徳サロンも存在するという。
「業界では、初回カウンセリング時の職業欄を見て、お金をふっかけることもあります。『会社役員』に加えて『看護師』も高給取りのカモだと考え、1万円のところを10万円のお金をふっかけるといった話はよく耳にしました」
回数無制限としながら実際は予約がほとんど取れずまったく通えないサロンや、割引期限の設定内では施術が終わらず、結局正規の金額を支払う必要があるサロンなど、ほかにも悪い話には枚挙に暇がない。美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんは、広告の記載内容について注意を促す。
「広告やサイト内に、『1回では脱毛できない』『初回限り』など見落としてほしくない大切な注意事項がごく小さな文字で書かれていますが、多くのかたは読み飛ばしているようです。
どんなに細かい文字でも記載さえあればいいという現状は問題だと思いますが、広告のつくり方はとても巧妙になっています。しっかりと隅々まで読んで、初回のカウンセリングでもきちんと確認する必要があります」
※女性セブン2023年9月21日号