剃っても抜いても生えてくるムダ毛。自己処理では仕上がりの悪さや肌荒れも目立ち、手入れにかかる時間もバカにならない。そうした悩みを解消するため、脱毛サロンや医療脱毛クリニックに通うことを決意した人もいるだろう。だが、いざ通ってみたはいいもの、契約選択の失敗や、施術後の想定外の変化など、事前に思い描いていた様子とは異なる結果に、後悔している人もいるようだ。実際に脱毛で苦い経験をした彼/彼女のエピソードを紹介する。
最初にケチらなければよかった…
「体毛が薄い人がうらやましいです。私は脱毛してもなかなか満足な結果を得られなくて、毎回『今度こそは』という思いで、複数の脱毛サロンをハシゴしました」
そう語るのは、メーカーに勤務する30代女性・Aさん。自分では、「ワキはもちろん、腕も脚も毛が濃い」ことを気にしていた。学生時代から日々の脱毛処理に煩わしさを感じていて、ツルツルな肌への憧れも強かったという。そんなAさんが、試しに部位別の脱毛コースを受けたことがハシゴの始まりだった。
「最初はテレビCMで知ったクリニックに、ワキと手足の脱毛で通いました。医療レーザー脱毛です。私の場合、痛みがかなりあったのですが、確かにそれなりの効果はあり、肌が綺麗になりました。すると今度は、指や手の甲、鼻の下など、他の部位の毛がどんどん気になり始めたんです。ただ、『他のクリニックならここより痛くないかもしれない』と思い、そこでは申し込みませんでした」(Aさん)
Aさんは通勤途中、電車で偶然見かけた広告に掲載された価格に惹かれ、今度はあるエステサロンの光脱毛を選択した。
「安さに惹かれ、『せっかくなら』と全身脱毛を回数で契約。もともと“永久脱毛”でないことは理解していましたが、部位によっては完全に元に戻っていってしまい、『やっても戻るなら』と、だんだん面倒くさくなって通うのを止めてしまいました。残りの回数もたっぷりあるのにもったいない……。お金をドブに捨てた状態です」(Aさん)