ミニ株の魅力
少額で取引できるので、投資資金が少ない人にも投資チャンスが広がります。値がさ株と呼ばれる株価が1万円以上の銘柄でも手が届くので、選ぶ楽しみが増えます。たとえば楽天証券の「かぶミニ」人気ランキング1位は、株価2万2180円(9月7日現在)のレーザーテックです。通常なら最低でも221万8000円かかります。半導体関連銘柄として一丁目一番地の銘柄ですので、単元株では手が届かないと諦めていた人が、積極的にミニ株で取引していることが伺えます。
また少額で複数の銘柄が買えるので、分散投資が可能です。あれもこれも買いたい!といった欲望にも、少額なら叶えやすいですよね。
最近は、高値づかみを避けるために、あえて単元株で買わずに、ミニ株で1株ずつ時間分散して買う人も増えているようです。手数料が無料であれば、売買回数を気にしなくてよいので、慎重派にはもってこいの投資法です。
ミニ株のデメリット
これまでミニ株でいちばん敬遠されていたのは、手数料が割高になってしまうことでした。ところが、無料の証券会社が出てきたことで、その懸念は解消されます。
となると、デメリットは、指値注文ができないことぐらいでしょうか? 通常の株取引であれば、買値や売値を自分で決める指値注文ができます。そのため不利な取引は成立しませんが、ミニ株の場合は、基本、始値や終値での成り行き注文になります。そのため、自分が思っていたのと大きくちがった金額で約定してしまう可能性があります。
配当や優待は受け取れる?
配当金は、持株数に応じて受け取ることができます。ちなみにNISA口座でもミニ株取引は可能なので、配当金も非課税となります。