では、積立投資はどれくらいの期間を想定すればいいのだろうか。
「できれば20年以上、少なくとも15年は続けたいものです。金融庁のデータの一例を見ると、保有期間5年では、マイナスとなっているケースがあるものの、保有期間が20年の場合には、プラスに収斂していることがわかります。まさに『継続は力なり』です」
「米国株式(S&P500)」と「全世界株式(オール・カントリー)」
一口に「積立投資」といっても、さまざまな投資対象が存在する。なかでも福島氏がオススメするのが「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の2銘柄だという。
「まずeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国の主要株価指数である『S&P500』に連動するパフォーマンスを目指す投資信託です。S&P500は、米国の主要大型株で構成する株価指数。これに投資することで、中長期で経済成長が期待できる米国を代表する500社に分散投資する効果が期待できます。チャートを見れば、S&P500はこれまで様々な試練を経ながらも成長を続けてきたことがわかるはずです。
もうひとつは、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』、通称『オルカン』です。こちらは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す投資信託です。これ一本で全世界の株式に国際分散投資できる効果があります」