NISA口座で買われている日本株トップ20
では、NISA口座ではどのような日本株が買われているのか。次の表はマネックス証券の顧客による買付金額トップ20だ(2023年1~6月)。
「1位に輝いたのは『日本郵船』(9101)で国内最大手、世界第2位の海運大手です。コロナ禍によるコンテナ船賃料の高騰で一気に業績が伸びました。配当利回りが20%を超えた時期もあり、その後も注目されています。
銀行株が5銘柄ランクインしているのも特徴的です。2位の『三菱UFJフィナンシャル・グループ』(8306)や、9位の『三井住友フィナンシャルグループ』(8316)など、メガバンクが上位に入っています。銀行株はほかの銘柄に比べて、配当利回りが高い魅力があります。
また上位20位のうち、配当利回り3%以上の高配当株が14銘柄もあります。NISA口座では長期投資が基本なので、大企業かつ配当利回りが高い銘柄は要チェックです。
そのほか、5位はNTTこと『日本電信電話』(9432)、10位はゲーム関連で有名な『任天堂』(7974)、14位には東京ディズニーリゾートを運営する『オリエンタルランド』(4661)がつけています。これらは株価が堅調で知名度が高いうえに、株式を細分化して少額購入を可能にする『株式分割』を行ったことで、さらに人気を呼んでいます」
NISA口座で買われている高配当銘柄トップ20
企業が年に1~2回出している「配当金」は、投資家にとってうれしい分配金だ。配当利回りのいい「高配当銘柄」に注目して銘柄を選ぶのもいい。
「配当利回り(%)は1株当たりの年間配当金÷株価×100で計算されます。例えば、1株が1000円で年間配当金が30円だとすると、配当利回りは3%になります。国内銀行の円預金金利は定期でも0.002%程度なので、雲泥の差です」
一般的に、3%以上の配当利回りだと高配当銘柄に位置づけられる。次の表は、東証プライム上場の時価総額1兆円以上の企業で構成された配当利回りランキングだ。
「1位のJTは驚異の6%超。例えばJT株に100万円を投資して、株価や配当金に変化がなく10年間持ち続けていた場合、毎年6万円の配当金が出て10年後には60万円の利益になります」