自動車を購入する際は、性能やデザインだけでなく「色」も大切なポイント。ファブリカコミュニケーションズが2022年6月に実施した「クルマの色に関するアンケート」によると、今持っている車のボディカラーは白が26%で最多。続いてシルバーが17%、黒が15%だった。
定番の3カラーが約6割を占める結果だが、高い買い物だけに買ってから「こんなはずじゃなかった」と感じると、そのダメージは大きい。車のボディカラー選びに失敗したと感じている人の声から、自分に合った色の選び方を探る。
黒ボディが黄砂や花粉でヒョウ柄状態に
メーカー勤務の30代男性・Aさんはシルバーの車に乗っていたが、最近密かに憧れていた黒色の車を購入した。ビジュアルは気に入っているものの、「想像以上に汚れる」と嘆く。
「高級感のある黒に魅せられましたが、駐車場に屋根がなく、吹きさらしであることも原因で、正直シルバーより汚れが目立ちます。ある程度想像はしていましたが、ここまでとは……。埃はもちろん、雨の後にシミはできますし、黄砂や花粉が混じっていると、もはやヒョウ柄に見える始末」
汚れが気になるため、洗車の頻度や手入れする機会が増えたというAさん。この手間が面倒に感じるか否かが、黒に向いているか向いてないかの分かれ目ではないかという。
「あくまで私の場合ですが、シルバーの車時代は洗車は月に1回ぐらいでしたが、黒い車にしてからは1週間から10日に1回するようになりました。忙しくても2週間に1回はしています。とはいえ、黒は洗車してワックスをかけた時の、ピカピカのボディが最高にかっこいいのは確か。この満足感がその手間に見合うと考える人にとっては、黒はいいと思います」(Aさん)