この「金融リテラシーマップ」を、自分の子どもがどのくらい目標に達しているか知るきっかけとして活用してみてください。金融教育は学校だけに任せるものではなく、特に小中学生の間は、家庭で本物のお金と触れ合い、親子でコミュニケーションを取りながら学んでいくものです。子どもに金融リテラシーをつけさせたいのであれば、まずは親自身が学びましょう。ここでは小中学生のお子様を持つ家庭でできる金融教育の例を紹介します。
【家計管理】
・おこづかいを活用し使える金額に上限を設定し、ニーズとウォンツを意識した使い方、やりくりを練習する。おこづかい帳などで支出の振り返りをさせる
・家計にかかるお金を伝える(通信費や水道光熱費、習い事代など)
・キャッシュレス決済手段に慣れさせる
【生活設計】
・親自身が目的をもってお金を貯める・使う姿を子どもに見せる
・3つの目的(使う・貯める・寄付する)に分けた貯金箱を使う
・お金をどんなことに使いたいか、その先の未来をイメージさせてみる
【金融知識】
・友達の間で身の回りで起こったトラブルについて親子で話し合う
・消費者生活センター等のトラブル例を伝える
・銀行に連れていき、お金を下ろし、振り込む姿を見せて説明する
・病院で健康保険証を出す時に社会保険について伝える
・ニュースを一緒に観て株や投資、経済などについて話してみる
【外部知見の適切な活用】
・いつでも親に話せる環境作りと声かけをする
・困ったときはどうするか話し合い、消費者ホットライン(番号188)を教える
・一緒にYouTubeやInstagram、TikTokなどを観て情報の正誤について考えてみる。偽情報だったらどうなるかイメージする
・一次情報を確かめる大切さを伝える