「原監督退任」報道も追い風に
前出の達川氏は最終戦前に、「新井にツキがある」と話していたが、実際に広島にとって喜ばしい展開になった。試合後に改めてなぜ「ツキがある」と感じていたのかを聞くと、次のように話した。
「(10月4日の試合は)DeNAは勝てば2位、負ければ3位のプレッシャーのなかでの戦いだった。それに加えて巨人は前日に原(辰徳)監督の退任報道が流れ、最終戦後に原監督退任のイベントが行なわれる予定となった。巨人ナインにとっては負けられない試合となっていたからね」
広島とは関係ないところで、広島有利な状況が生まれていたとする解説だ。結果、DeNAは打線がわずか2安打に抑えられ3位になった。「あと1つ」が勝てなかったことで、DeNAは億単位の臨時収入を手にするチャンスを逃したわけだ。
CSのファイナルステージは1位の阪神の主催試合となるが、日本シリーズまで進めば主催球団として収益を得られる。新井監督のツキは、どこまで続くだろうか。(了)