基本スペックは互角
まずは、基本的なスペックを比較する。
●吉野家『牛丼並盛』
税抜価格:426円
税込価格:テイクアウト460円、店内飲食468円
カロリー:633kcal
総重量(容器を除く、実測値):344g
●セブン-イレブン『肉の旨み味わう 牛めし』
税抜価格:460円
税込価格:496円
カロリー:645kcal
総重量(容器を除く、実測値):350g
「数値だけを見ると、価格以外はそこまで差がなく、実際に食べたボリュームの点でもほぼ互角。吉野家のほうがセブン-イレブンより価格が安い分、ちょっとお得感があるという程度の印象です」(記者A・以下同)
また、セブン-イレブンの『牛めし』は七味唐辛子が別添されているが、吉野家では店内飲食なら紅しょうがと七味が自由にトッピング可能、テイクアウトでもサービスで紅しょうがと七味を持ち帰りできる。
「セブンのほうは、紅しょうががないのが物足りなく感じる人もいるかもしれません。やはり紅しょうがは、牛丼チェーンのストロングポイントだと思います」
「牛丼500円時代」に突入か?
では吉野家の牛丼とセブン-イレブンの牛めし、それぞれの味はどうなのか。
「吉野家の牛丼は、旨味たっぷりでそこまで濃い味ではなく、適度なさっぱり感もあって、食べやすい。セブン-イレブンの牛めしは、濃く甘めの味付けで、玉ねぎにもタレがしっかり染みている。牛肉は吉野家に比べると小さめのカットで、少々筋っぽい印象もあります。
安定感から言えばやはり吉野家の牛丼が圧倒的ではありますが、こってりしていて重めの味が好きな人なら、セブン-イレブンの牛めしもアリだと思います」
「“コンビニ弁当”のなかでは、セブン-イレブンの牛めしは、完成度が高いほう」だと、小浦氏は話す。