背徳感がスパイスになる“カップ麺ねこまんま”
“ごはんに味噌汁をかけたもの”や “ごはんに鰹節をかけたもの”など、地域によって作り方が異なる「ねこまんま」。食べ方として「行儀が悪い」と言われることもあるが、そんなねこまんまをさらにアレンジした“貧乏飯”を人知れず食べている人もいる。埼玉県在住、自営業の男性・Cさん(40代)はこう話す。
「私がよくやっているのは“カップ麺ねこまんま”。カップ麺のスープにごはんをそのままいれて、ねこまんまのように食べるというものです」(Cさん)
妻と2人の子供と暮らすCさんだが、仕事の関係で1か月に1回程度、泊まりの出張がある。その際に、宿泊するホテルで“カップ麺ねこまんま”を楽しんでいるという。
「元々カップ麺のスープは飲み干すくらい大好きなんですが、どうせ飲むならごはんを入れたらもっとおいしいのでは?と思って始めました。カップ麺の種類はいろいろです。うどん系の時もあるし、ラーメン系の時もある。
そもそも自分はお小遣い制で、自由にできるお金もあまりないので、1人で食事をするときは、できれば節約したい。また月に1回の出張のときくらいは、好きなものを存分に堪能したいという思いもある。出張先で豪遊するよりは家計にも優しくていいと思っています」(Cさん)
手間がかからず安くておいしい「貧乏飯」。多少行儀が悪くて背徳感があったとしても、それが逆にスパイスになっているのかもしれない。(了)