藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

新NISA「成長投資枠」でアクティブ投信をどう狙うか? 「過去10年で平均20%超リターン」の日本株投信にも注目

選んではいけないアクティブ投信

 リストアップされている投資信託の過去10年間のリターン率を見ると、総じて成績が振るわないのは、トルコ、ブラジル、フィリピンといった特定の新興国株投信、また「シェールガス」など過去のブームで資金を集めたテーマ型投信です。こういった投資信託は、避けたほうが無難だと考えます。

 また、アクティブ投信は、インデックス投信に比べて、運用に手間ひまがかかるため、信託報酬も高くなります。高い信託報酬を払っているのに、インデックス投信より成績が悪いとなると目も当てられません。日経平均株価指数に連動するインデックス投信の過去10年間の平均リターンは10.8%、日本をのぞく世界各国の株価指数をあらわすMSCIに連動するインデックス投信は13%です。少なくとも過去10年間のリターンがこれ以上の成績のアクティブ投信を選びたいところです。

償還期間が延長されたスーパーアクティブ投信

 じつは、過去10年のリターン率が、インデックス投信にまさっているアクティブ投信の比率は、日本株投信で約4割、海外株投信で2割強と、日本株投信のほうが優れています。

 そこでわたしが個人的に注目しているのは、過去10年の平均リターン率21.9%と驚異的な成績をおさめている「DIAM新興市場日本株ファンド」です。じつはこの投信は、償還日が2024年で、追加の買い付け申し込みは停止していました。ところがこの度、2047年まで延長されました。過去20年でみても圧倒的なパフォーマンスを叩き出しているアクティブ投信を買えるとなると俄然興味が湧きます。組み入れ銘柄は、新興市場の小型成長株が多く、個人ではなかなか分析しづらいというのも魅力です。成長投資枠の一部を使って、日本企業に夢を託してみるのもおもしろそうです。

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