藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【新NISAスタート間近】金融機関を変更する場合は「年内に手続き」を 手数料や購入できる商品が異なる

現在、つみたてNISAや一般NISAを利用している人で、手続きが必要なのはどのような場合か(写真:Getty Images)

現在、つみたてNISAや一般NISAを利用している人で、手続きが必要なのはどのような場合か(写真:Getty Images)

 来年1月に開始する新NISA。すでに一般NISAやつみたてNISAを利用している人にとって口座開設手続きは不要だが、金融機関を変更したい場合は手続きをする必要がある。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第63回は「新NISA口座」について。

 * * *
 新NISAのスタートまで秒読みとなってきました。NISA口座は、ひとりにつきひとつしか開設できないため、金融機関の間で、顧客の取り込み競争が激化しています。これからNISAを始めようという人はもちろん、すでにNISA口座を持っている人も、そのまま同じところで新NISA口座を作ってよいかどうか、あらためて確認しましょう。

今すでにNISA口座を持っている人はどうなる?

 今、現在、NISA口座を開設している人は、何も手続きをしなければ、今の金融機関でそのまま新NISAの口座が自動的に開設されます。何も考える必要がないので、いちばん楽ちんですが、ここ最近で、各金融機関のサービス内容もだいぶ変化がありました。手数料や、取り扱い商品、積み立ての頻度や積立日の設定など、今の金融機関より有利に資産運用ができるのであれば、新NISA口座は別の金融機関で開設することをおすすめします。新NISAは長いお付き合いになりますので、今の“ひと手間”を惜しむと後悔するかもしれません。

 とくに現在、対面の証券会社や銀行でNISA口座を持っている人は、そのままでよいかどうか、今一度検討してみることをおすすめします。対面の証券会社は、買付手数料が高い場合が多く、同じ商品でもネット証券なら手数料が無料の場合もあります。また新NISAの成長枠投資で、個別株やETF(上場投資信託)を買いたい場合は、銀行では買うことができません。今は買わないと思っていても、今後、買いたいと思う可能性は十分にあります。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。