この店の常連だった大学教員の女性・Cさん(30代)が語る。
「コーヒーを飲みながら静かに原稿を書くために利用していました。地元の穴場的な喫茶店だったのに、最近ではスタバにいるような学生たちがたくさんいて、大きい声で盛り上がっていることもあり、少し残念です。急に客層が変わったので、インスタで調べたところ、ハッシュタグでこの喫茶店がたくさん投稿されていたことを知りました。店内がレトロ感があっておしゃれなので、バズっているようです。自分の好きなお店が繁盛するのはいいことだと思うのですが、ちょっと複雑な気持ちはあります(苦笑)」(Cさん)
若者のSNSを中心に広がるレトロブームは、喫茶店の客層まで変化させている。この変化は一時的なものなのか、それとも恒常的なものなのか──。(了)