家計

【細野真宏氏の家計管理術】失われた30年「銀行に預ける」「株式投資をする」お金が貯まったのはどちらの考え方だったか

細野氏:そうなんだ。銀行にお金を預けていても、金利は定期預金ですら0.002%くらいしかもらえないんだよ。つまり、株式投資をしていれば、銀行に預けていた場合より、1000倍もの利子がもらえていたような状況にもなっていたわけだね。

 このように普通に考えてみれば分かるように、「失われた10年」「失われた20年」「失われた30年」と、念仏のように唱え続けられているけれど、そろそろ昔の「子供の成長」時代のような目線でなく「大人の成長」という視点から冷静に考えていく必要性があるんだよ。

コロ:なるほどね~。要は“失われた30年”というのは“お金を増やすチャンスが失われた30年”という感じなのか……。これからはお金を貯めるだけでなく、経済の勉強も一緒にしていくことが大事なんだね。

細野氏:そういうことだね。まずは投資をするにしても、しないにしてもお金を貯める必要性では誰もが一緒なわけだから、一番効果的にお金を貯められる習慣から始めてみよう。これは、決してハードルが高いものではなく、1日3分だけ『家計ノート』に向かう習慣を付けるだけでいいから、誰にでもできるものなんだよ。

(了。第1回から読む

【プロフィール】
細野真宏/経済ニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録。首相直轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、『家計ノート』が発売以来14年連続完売するなど家計管理のプロとしても活躍。シリーズ最新刊は『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2024』。

※女性セブン2023年10月26日号

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