長引くコロナ禍の影響は各家庭に及んでおり、家計管理の大切さを改めて身に沁みて感じたという人も少なくないだろう。そして、家計管理をするために重要なのが家計簿をつけること。『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2021』の著者である細野正宏さんが、読者の声をピックアップ。家計管理の“成功の秘訣”を紹介する。
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成功の秘訣「自分に合った家計簿を見つける」
家計管理をしている人でも実は、そこまで効果が出ていない人もいるのが現実です。家計簿歴50年以上のSさん(84才・女性)もその一人です。では、なぜ家計簿をつけ続けても効果が出る人と、出ない人に分かれるのでしょうか?
「もう結婚してから、ずっと家計簿はつけていたんですけど、ただつけるだけで、何も考えてなかったんですね。だから、おろしてきた現金は全部使っていましたし、買い物に行ったらムチャクチャ買ってくるんですよ。1か月のレシートがバケツ半分になるくらい。それが『家計ノート』に出会ってからビックリしました。
『食費がいくら』『子供のおこづかいがいくら』とか毎週のコラムに書いてあるでしょ。これまで、そんな予算とか考えたことがなかったんですよ。この金額目安が分かるコラムを読んでから、あまり買い物に行かなくなりましたよ。本当にレシートが大量に減りました。毎晩夜9~10時くらいに『家計ノート』を書くのが楽しいんです。おかげで毎月3万~4万円の節約ができるようになったんですよ」(Sさん・以下同)