リハビリやレクリエーションなど「ケアの内容」で絞る
老人ホーム選びを成功させるには、妻が元気な間の準備が大事だ。
「いざとなって慌てて探すと失敗につながりやすい。どちらかひとりが残されることを前提に、夫婦ともに元気なうちに探すべきです。インターネットや折込チラシなどを手がかりに5か所くらい見学しておけば、入居後の生活を具体的にイメージできます。
また、入居後に変わってしまう可能性のある施設長やスタッフとの相性よりも、リハビリやレクリエーションなど『ケアの内容』にこだわるのがお勧めです」
いざ入居するとなった時の「資金のシミュレーション」も事前にしたい。
「何歳くらいで入居するかを仮定し、平均余命から医療費などを含む月の出費額を試算して、先々足りないようなら貯蓄を始めるのもいいでしょう」
ひとりの寂しさに耐えられなくなって、飛び込むように入居──これが地獄の一番地。まずは妻とも相談して安住できる終の棲家を考えたい。
※週刊ポスト2023年10月27日・11月3日号