家計

【ケチは褒め言葉?】樹木希林さんも実践した「ケチ道」の美学 上手に節約して自分も他人も幸せになるのが理想

樹木希林さんは、香典を一律3000円に決め、人間関係のわずらわしさから解放されたという

樹木希林さんは、香典を一律3000円に決め、人間関係のわずらわしさから解放されたという

 10月に入り食品だけで4634品目が値上げされ、私たちの家計は逼迫するばかり。「できるだけ切り詰めて出費は減らしたいけど、ケチとは思われたくない」という人も多い。だが、もうそんな人目を気にしている場合じゃない。このご時世、ケチこそ美徳、ケチこそ正義という考え方もある。

「そもそも私らにしてみたらケチって褒め言葉やがな」と言うのは、大阪在住の主婦ミツコさん(85才・仮名)。生まれも育ちも生粋の大阪人だ。

「大阪の人はケチって言われますけど、それはモノを大事にしているからやと思うんです。たとえば、私はスーパーで買う野菜が入っているビニール袋一つとっても、洗剤をつけてたわし代わりにしてシンクを磨いてから捨てています。そうすることでスポンジを使わなくて済むし、モノを最後まで使い切って“ええことしたな”っていい気分になるんです」(ミツコさん)

 使い切れるモノは端まで使い切る。それは即、SDGsを実践していることなのだと、ミツコさんは胸を張る。

「私はケチ」と公言していた樹木希林さん

“お金持ち”とされる著名人の中にも、徹底してケチ道をまっとうしている人もいる。たとえば、中居正広(51才)は、蓋が勝手に開いてしまう壊れかけた炊飯器にセロハンテープを貼りながら12年以上使っていることをテレビ番組で明かし、共演者を驚かせた。

 ケチであることで人間関係のわずらわしさから解放されたのは、樹木希林さん(享年75)だ。彼女は生前、自ら「私はケチ」と公言し、香典を一律3000円と決めていた。その理由を「親戚だったらいくら、友人だったらいくらと頭を悩ませるのがバカバカしいと思っていたから」と語っている。

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