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【新幹線「喫煙ルーム」廃止】喫煙者は「たばこ特別税は国鉄負債の返済に使われているのに…」と落胆、非喫煙者からも同情の声

かつて新幹線にあった喫煙車。座席に着いて一服するのが楽しみだったという人は少なくない

かつて新幹線にあった喫煙車。座席に着いて一服するのが楽しみだったという人は少なくない

「アルコールのほうがたちが悪い」という声も

 非喫煙者はどう思っているのか。IT企業に勤務する20代女性・Cさんは、「さすがに喫煙者がかわいそうではある」と同情する。「たしかに喫煙ルームの近くはにおいが気になることも多いので、そういう意味ではありがたいのですが、別の問題が生じてきそう」と懸念もあるという。

「街中で吸える場所が減ったことで、路上喫煙や吸い殻のポイ捨てが増えている実態があります。新幹線で喫煙ルームを撤廃したら、トイレでたばこを吸う人が出てきそう……。吸う人が吸わなくなるわけではないのだとしたら、しわ寄せは必ずどこかに来る。だとすれば、喫煙ができる場所は、しっかり確保して、分断すべきでは」(Cさん)

 自営業の30代女性・Dさんは、「お酒のほうが気になる」と言う。

「私はたばこを吸いませんが、喫煙ルームとして“隔離”してくれるのなら、特に気にならないというのが素直な感想です。においの問題だというなら、たばこを吸う人は喫煙ルームに行ってくれるからいいんですけど、座席で飲んでいるアルコールやつまみのにおいのほうが気になります。

 しかもアルコールが問題なのは、酔っ払った人が迷惑行為をはたらくことがある。以前、隣に座ったおじさんに絡まれて大変でした」(Dさん)

 新幹線の喫煙ルーム全面廃止は喫煙者だけでなく非喫煙者にも様々な問題を投げかけているようだ。(了)

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