中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「最初のキャリアが東京でよかった…」若者は大都市で仕事に就くべき 地方でも重宝される人材になれる

大都市で仕事をすることが第一ステップ

 まずはそれまで学んだことと関係ありそうな職種を探すなどして、とにかく大都市に就職をする。ここは「繋ぎ」の生活費と地盤獲得のための第一ステップと考えましょう。とにかくカネがなければどうしようもないので、あまり仕事の選り好みはしない。

 その会社に入って同僚ができたり、趣味や飲み仲間ができたりすると、大都市には本当にいろいろな仕事があることを知るでしょう。

 例えば、世の中に流通する様々な情報の根本を下っ端の若者が担っていることは案外多いのです。今やスーパー等のチラシはアプリが当たり前ですが、私は26年前、各地の新聞折り込みチラシを集め、それを基にクライアントにマーケティングサービスを提供する会社があると知った時は驚いたものです。

飲み会で会った女性から仕事の縁が生まれた

 私は新卒で入った会社で広報関連の仕事を4年した後会社を辞め、28歳でほぼ無職となりました。その時代にIT企業・A社と縁が生まれるのですが、きっかけは飲み会で会った女性でした。

 暇であることを伝えると、彼女の恋人がA社と仕事をしており、「なんでもいいから文章を書ける人」を募集しているとのこと。やるしかないと思って、毎度「できますか?」と言われ「はい! 喜んで!」と居酒屋チェーンの「庄や」の店員のごとく言っていたら、いつの間にか仕事の範囲も人脈も広がっていきました。

 そうしたキャリアは今、地方にいても活かせていることを実感しています。仕事の範囲や人脈は、やはり東京ならでは。“最初の就職が大都市”というのは、その後の人生に大きく影響するだろうなと思います。

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